建築の設計と設備運用における人工知能利用の可能性

設計するという行為は、ある目的を達成するための機能を最大限にする仕様を確定することである。また、目的が複数以上あり、それら相互にトレードオフの関係にある場合、それらの間の妥協点を探ることも設計行為となる。建築であれば、安全性、快適性、健康性、省エネルギー性、使いやすさ、美しさなどが目的になる。

一方、運用ということを考えれば、ある目的のために、対象となる事物のうち、どれを、いつ、どの程度動かすのかを決定することになる。それらの決定においては、最適化プロセスが重要となる。また、パラメータを変更したときにどのようなことが起こるのかのシミュレーション能力も必要となる。これらの能力は、人工知能(Artificial Intelligence: AI)が発達させてきた分野でもある。

本講演では、建築や環境の設計・運用において必要とされるAIの能力と、その利用可能性について論ずる。

生産技術研究所 大岡 龍三 教授 生研 An棟2階コンベンションホール