工学系研究科・化学生命工学専攻 工藤研究室 ペプチド触媒について

工学系研究科・化学生命工学専攻 工藤研究室 ペプチド触媒について 大学院受験生向け

酵素は,水中・体温程度の温度で高い効率と選択性で反応を進める優れた触媒です。ここでいう選択性には,立体選択性はもちろん,位置選択性,化学選択性(例:アルデヒドとケトンのうち一方だけを反応させる),サイト選択性(例:分子中に複数あるOH基のうち一つだけを反応させる)も含まれています。酵素の触媒機能は,ポリペプチド鎖が適切に折りたたまれて触媒反応に関与する複数のアミノ酸側鎖が三次元的に適切な場所に配置されることに起因していて,その折りたたみは一次構造(=アミノ酸配列)が規定しています。この原理から,酵素同様にアミノ酸を素子とするペプチドを触媒に用いる,という発想が自然に生まれます。しかし実際には,単に酵素をまねたようなペプチドを作って試しても,触媒機能は出ません。我々は,種々検討の結果,有効なペプチド触媒の開発に成功しました。ここでは,当研究室の成果を中心に,世界的に見たペプチド触媒の現状について解説します。

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