人間・社会系部門
/ 安全安心な都市とモビリティー
地域生態圏活用型社会を目指してー過去から未来を掘り起こす-
近代以前の建築や都市は、自然・文化・歴史など、地域固有の条件に強く束縛されていました。言い換えれば、地域固有の生態圏に適応せざるをえませんでした。私たちはそれを「地域生態圏適応型社会」と呼んでいます。他方、近代は科学技術や理性を駆使して、地域生態圏から人々をいくらか自由にしました。経済を成長させ、地域間の格差もある程度は小さくなりました。しかし同時に、環境問題や新たな社会課題を引き起こし、均質で味気ない社会にもなってしまったかもしれません。
そこで私たちは、いま一度近代の歩みを批判的に検証しながら、地域生態圏を制約ではなく資源と捉える可能性を探っています。他の地域生態圏では得難い価値をそれぞれが生み、地域を越えて共有する。そんな「地域生態圏活用型社会」を目指しています。そのために、地域生態圏と都市・建築の関係を読み解くリテラシーを鍛え、その記録・継承・更新に取り組んでいます。
担当教員/研究室:
林 憲吾 研究室
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