人間・社会系部門 / 先端ものづくりと価値創造デザイン

空間の構想:人間の知覚から地域の広がりへ

「建築設計学」をかかげる当研究室では、発足して10年の間に多くのプロジェクトを進めてきました。それらのプロジェクトは茶室やトイレなどの小さな空間から、実験住宅、ロボットホテル、ビル一棟丸ごとの改修といった挑戦的なもの、そして体育館大学図書館など、より公共性の高いものまでさまざまでしたが、すべてのプロジェクトにおいて、人びとの環境に対して何ができるのか、工学としていかにアプローチすることができるのかという問いをたてながら建築のデザインを考えてきました。

また、建築設計や地域再生事業を通して多くの地域との出会いがありました。当研究室ではそれぞれの地域の風景をつくりあげてきた技術や文化、社会と人を理解し、その場所に呼応するような空間をデザインすることで地域に対して何ができるかを考えてきました。なかでも和歌山市の加太という小さな漁村集落では、地域ラボとして川添研の分室を設置し、長期間の滞在を通して地域に入りこむことによって、大学がもつ知識をローカライズすることに挑戦してきました。これから多くの成果があらわれてくることを期待しています。

今年のキャンパス公開では、当研究室の10年間における研究成果のまとめを発表するとともに、現在新たに始まっている2つの研究(冒頭で述べた脳による空間の知覚に関する研究と低密度社会の風景に関する研究)について紹介します。

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